「きれいにする」のも立派な技術。電気保安の現場で見えてきたこと。
電気保安の世界に飛び込んでから、日々新しい発見の連続です。 今日は技術的な点検作業と同じくらい大切な、「現場の清掃」についてお話ししようと思います。
キュービクルの周りに潜む「予期せぬリスク」

点検に伺うと、写真のようにキュービクルの周りが雑草で覆われてしまっていることがあります。一見すると、単に「見た目が少し悪いだけ」と思われるかもしれません。
しかし、電気保安の視点では、これは見過ごせない「リスク」らしい。
なぜ、草むしりが必要なのか
一番の理由は、小動物やヘビなどの侵入を防ぐためです。 これからの温かくなる季節、生い茂った草むらはヘビにとって格好の隠れ家になります。もしヘビがキュービクルの僅かな隙間から内部に侵入してしまうと、配線に触れて短絡(ショート)を引き起こし、大規模な停電事故に繋がる恐れがあります。
実際に昨年、小動物がキュービクルに侵入し、ちょっとした事故が起きた報告も広報にあがってました。
「たかが草むしり、されど草むしり」 電気を通すことだけでなく、電気が止まる原因を徹底的に排除する。これもまた、保安としての重要な役割だと痛感しました。
不景気の影響
この現場は工場ですが、いまは数か月稼働を停止しています。なぜなら、加工となる商品が値上がりをし、儲けが出ないから。工場を稼働させても赤字になるようです。それならばと数か月休むことにしたそうです。工場の経営者は78歳。がむしゃらに働く必要もないのでしょう。ただ、工場が休みとなっても保安業務をする必要があります。この現場は毎月、草むしりをすることがメインの業務になりそうです。

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